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執筆者の写真ダンマサークル 札幌

5/12自主学習会終わりました。



第一部 ジャータカ朗読


今回は「025.Tittha jātaka水浴場」をとりあげました。


 王の位を正式に象徴する吉祥馬(きっしょうば)は、いつもある川で水浴していましたが、一頭の未調教の若馬をそこで水浴させましたたたため、その後には嫌がって川に降りようとしませんでした。

 菩薩である廷臣は、吉祥馬の意向を知り、馬を扱う馬丁に「これ、馬丁よ、バター油や蜂蜜や糖蜜でこしらえたミルク粥も、繰り返し食べれば、飽きるものだ。吉祥馬は、何回もこの水浴場で水浴したので、飽きているのだ。他の水浴場へ、吉祥馬を降ろして水浴させ、水を飲ますがよい」と言って、つぎのような詩句を唱えました。

 それぞれ別の水浴場で

 御者よ、馬に〔水を〕飲ませよ

 人(も)、食べすぎれば

 ミルク粥に飽きるのだよ

 性格さえ知っておけば、人を育てる、導くということは難しくはないのです。人の性格が読めないことが、我々にある、乗り越えられない難関なのです。

詳細はジャータカ朗読会HPをご覧ください。

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第二部『大念処経』今回は「序 総説」の後半から「Ⅰ身の随感」に入りました。 ものごとに目覚める 〇私は瞑想だけしたい、世のなかのことには全く興味がない、世間から離れて出家したい、などなどの気持ちも起きます。このようなケースにしても、結局は、好きなことはやる、嫌なことは無視する、というスタンスです。このスタンスは、真理を発見する道ではないのです。 私を知ることを智慧と言う

〇この身体、身体の感覚、そして心、という三つは、私と名付けられる全てです。その三つを観察することは、私を発見することになるのです。 価値観は真理の敵 〇気づきを実践すると良い気持ちになりました、心が落ち着きました、楽しくなりました、などの価値観も禁止です。価値観とは、良い・悪い、高い・安い、善・悪、好き・嫌い、欲しい・いらない、敵・味方、苦・楽、などの虚妄分別なのです。二分化することです。虚妄分別は、無智への道です。智慧ではありません。価値観は智慧の敵なのです。 気づきを前面に持ってくる

〇正しく坐って身体はまっすぐにしてから、集中力(気づき)を前面に置く(parimukhaṃ satiṃ)のです。ヴィパッサナーとしての出入息観は、理論的に身体の観察にならなくてはいけないのです。ですから、鼻の先ではなく、後ろになったほうが正しいのです。要するに身体のなかの感覚で呼吸を観察することです。呼吸は身体の前面に起こるはたらきで

す。ですから身体全体の前面を感じて、呼吸の観察を始めるのです前面に集中して観察をすると、瞑想は自動的に受の随観に進みます。

「自然な呼吸」の観察

〇外に空気があるからと言って、勝手に肺には入らないのです。身体の感覚が大事なはたらきをして、空気が入るように、出るように、しているのです。瞑想する人は、この身体が行なっている仕事に気づいておくのです。 身体全体を感じる呼吸

〇腹式呼吸の訓練ではなくて、「吸います」と確認して吸ったところで、身体全体を感じられるくらいに、自分の「感じる能力」を育ててみるのです。

ヴィパッサナー瞑想における呼吸の観方

〇「あ、いま長く吸っています」というと、身体全体で長く吸っていることを感じている。「あ、いま長く吐いています」というと、身体全体で長く吐いている、そのエネルギーを感じられるようになるのです。そこで使っている言葉は sikkhati、そこまで頑張ってみなさい。Sikkhati は英語の learn 学ぶという意味で、実践しなさい、感じる能力を育ててみなさい、ということです。 身体を落ち着けて呼吸をはっきり理解する 〇心が呼吸の動きだけに集中し始めると、身体の他の部分を動かすために身体中に散らばって働いていたエネルギーが、呼吸に集中してしまうのです。呼吸以外、身体の他の動きは徐々に落ち着いて、なくなっていくのです。これが「passambhayaṃ kāyasaṅkhāraṃ身行を静めつつ」という言葉の意味です。 次回は「呼吸観察の仕方」(65頁)からです。

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第三部 ダンマパダ法句経


8 . Sahassa-vaggo 千の章(100~115(16))を確認しました。次回は 9 . Pāpa-vaggo悪の章(116~128(13))です。札幌仏教塾のHPを参照ください。


今月はエルプラザ特別会議室での開催となりました。7名の御参加を頂きました。皆様ありがとうございました。



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