第一部 ジャータカ朗読
今回のジャータは、Nigrodhamiga-jātaka(12)ニグローダ鹿。妊娠した牝鹿の命を、鹿の王は身代わりになって救おうとし、それに感動した国王は、あらゆる生きものの安全を保証するという物語でした。物語の教訓は以下の通りです。 ①互いの気持ちを尊重する 同じ価値観を持たない場合は、夫婦生活も円満にはならなりません。
②専門家の審議会を設立する 勝者・敗者ではなく、事実は何なのかという立場で調べることが必要です。 ③人間には全ての生命を守る義務がある それぞれの生き物に適切な環境を与えてあげれば幸せに生きられることでしょう。 ④政治家は正直で約束を守る人格者でなければいけない 自分が苦労してでも皆の利益を守ることが政治家、指導者の努めです。
詳細はジャータカ朗読会HPをご覧ください。 --------------------------------------------------------------------------------
第二部『老病死に勝つブッダの智慧』 今回は最終章「第6 章 死を迎え入れるために」を読了しました。ポイントは以下のとおりです。 ① 太陽が沈み、また昇るように、人が生まれ死ぬことも当たり前のこととして理解する。
② 死が迫った病人の看護は、ごく普通の、当たり前のこととして見る。
③ 死んでいく人には事実を話すほうが救いになり明るく死ねるきっかけともなる。
④ どんなに苦労をし財産をつくっても、みんな捨てて死んでいかなくてはならない。
⑤ 繰り返し繰り返し、痛みについて観察すると、体というものは、生まれたときからずっと、痛みや苦しみを感じさせるだけの存在だとわかる。
⑥ いつ死んでも自分の人生には満足しているし後悔もない、という気持ちこそが幸せな死を迎えることのできる最大の条件です。
⑦ 「死の瞑想法」を実践していると、いつ自分の人生を完結させても悔いのない充実した毎日を生き切ることができます。それはこの世で一番すばらしい人生と言える。
⑧ 心を清らかに、汚さずに生きるということに尽きる。その、心のきれいさ、心を汚さない生き方は仏教を学べばよくわかるようになります。
⑨ 死んで生まれ変わったら、また違う生命体として、また新たな世界で一生懸命に生きていく。これこそ私だ、これが私の世界だ、私の人生だなどと、怒ったり、悲しんだり、恨んだり、ちょっと楽しんだりして、懸命になって生きていく。そして、なんのことはなくまた死んでしまうのです。
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第三部 ダンマパダ法句経
4 . Puppha-vaggo花の章(44~59(16))を確認しました。 次回は 5 . Bāla-vaggo愚者の章(60~75(16))です。 札幌仏教塾のHPを参照ください。 今月はエルプラザ特別会議室での開催となりました。参加者は7名。皆様ありがとうございました。
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