第一部 ジャータカ朗読
今回のジャータは、Devadhamma jātaka(6)神々のきまり。森の湖に住む羅刹に二人の弟を捕えられた王子は、神神のきまりを説いて、羅刹に信仰心を起こさせ、弟たちを救い出した物語でした。 6. Hiriottappasampannā ,
sukkadhammasamāhitā;
Santo sappurisā loke,
devadhammāti vuccareti.
慚愧(ざんぎ)の心をそなえ
清らかな法に励み
寂静(じゃくじょう)に住む善き人こそ
天の法を知る者といわれる
詳細はジャータカ朗読会HPをご覧ください。 --------------------------------------------------------------------------------
第二部『老病死に勝つブッダの智慧』 「第4 章 心を清らかにして、明るく慈しみの深い心を」のに入りました。
今回は「3 瞑想、肉体と自己を客観視する」と、「4 瞑想で病気を治すとは」を終えました。これで、おもに「病気になるメカニズムと心の関係」というテーマで展開た本書の前半(第一章~第四章)を終了したことになります。来月からは、後半(第五章~第六章)は、「死とは何か、死とどう向き合うべきなのか」というテーマに進みます。以下今日のサマリーです。 3 瞑想、肉体と自己を客観視する
「自分の体」という執着
「自分」と「自分の体」を切り離す
咳が出る場合は「この体は咳が出ている」というように自分と体を少し離して客観的にみる。
妄想概念を捨てる
知識で観た妄想概念はすべて捨てて、咳が出るとか胸が痛いとか、そうした自分の実感を観察するのです。
症状を実感に基づいて客観的に観る
客観的に痛みを観察することによって消すのです。
体への執着を弱める
体への執着が消えたならば、ほとんどの病気は三ヶ月以内に消えてしまうでしょう。
呼吸を感じ、心を落ち着かせる
眠れないときは、本格的な瞑想ができます。「今、息を吸います。体が膨らんでいきます。今、息を吐きます。体が縮みます。お腹のほうから縮んで、空気は鼻の穴から出ていきました。吸います。空気は鼻の穴からスーッと入っていって、お腹のほうまでいって、お腹が膨らみました。吐きます。お腹のほうが縮んで、縮んで、空気は胸のほうへ出ていって、鼻の穴から出ていきました」と呼吸の流れを、逐一心で追っていくのです。
本当の醜い自分と向き合う
わがまま、不満、不親切、人と仲良くできない、雰囲気を悪くする、人に当たるなど、いろいろな嫌な性格をなくさなければなりません。
4 瞑想で病気を治すとは
病気のさまざまな原因
病気にはいろいろな原因があります。それは大きく五つに分けることができます。
①性格や心の態度
②ウイルスや細菌
③生き方(悪い食べ物・環境)
④生まれつき遺伝子に欠陥がある場合
⑤カルマ=業という自分の過去世の行為によって病気になる場合
①は悪い性格が直ればその病気も治ります。②はその細菌に対する薬を飲めば治ります。④ではその病気を嫌わずに、仲良く付き合っていくしか方法はありません。⑤では自分のカルマのことは誰にもわからないのです。
心をきれいにすれば、体もきれいになる
心を清らかにして慈しみの心で生きるというだけで、かなりの範囲の病気が治ってしまいます。 -------------------------------------------------------------------------------
第三部 ダンマパダ法句経
ධම්මපද කතාダンマパダ物語のサイトで「2Appamadavaggo怠らないことの章21-32」を再度確認しました。 札幌仏教塾のHPを参照ください。 今月の参加者は6名。皆様ありがとうございました。
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