第一部『老病死に勝つブッダの智慧』を読みました。以下サマリーです。
第2 章 病気と心、心と体 1 老いを生きる 過去に戻ることは残酷 人間の病気は二種類に分けられる。一つは歳をとって慢性的な病気になるケースです。これは厳密に言えば病気ではない 今に生き、未来を目指す 今を生きるからこそ子どもは明るい 子どもたちだけは、現在に生きていて、未来を目指している。私たちは今の瞬間に生きることと、将来を見ることを忘れて、過去ばかり見て生きるようになってしまう。 過去ではなく、今と未来を見る 「今をしっかり生きる」「変化を楽しむ」「歳をとることを楽しむ」。 変化を受け容れ、今を生きる 今の自分の立場を楽しむ 「私は歳をとったおばあさんで、この子は若くて元気な孫だ」という立場を守り、その立場を楽しめばいい。 若い人への説教は役に立たない 過去の人間が過去の経験で未来人に説教をしたところで、なんの役にも立ちません。 寝たきりになったとしても 寝たきりになっても「ありがとう、本当に大変ですね」と感謝しながらいることは、自分の立場を認めれば楽にできるのです。 大切な心のエネルギー 自然の病気は、治すのではなく、乗り越えて、明るく幸福に生きることが大切。 老いこそ真理を学ぶチャンス 知識、財産などはあの世に持っていくことはできない。お釈迦さまの直接の教えを勉強するのはとても刺激的で、本当に楽しいし、瞬時に明るくなって元気になります。 2 病気と付き合う 「病気」は治せる確率が高い 二番目の病気は治療をして治すことができます。 お釈迦さまの健康法 落ち着いて体にいいものを適度に食べる お釈迦さまは、健康のために守るべき四つのことを教えています。 一つ目は、「自分の体のシステムによく合った食べ物を食べる」です。健康食品だと血眼(ちまなこ)になって騒ぎ立てないで、落ち着いて体にいい食べ物を選んで、適度に食べればいいのです。
体に合った食事は瞑想のための準備 仏教では 「半分くらいでやめなさい。ご飯の後で水を飲んでもまだ少し食べられるというくらいでやめなさい」と言っている。 自分の体に合った環境を考える 二つ目は、「自分の体に合った環境を考える」です。日本人だからといって、日本が一番自分の体にいい環境かどうかはわかりません。 適度に運動をする 三つ目は、「適度に運動をする。そしてその運動を怠けない」です。
常に明るい心を持つ 四つ目は、「常に明るい心を持つ」です。明るい心があればたいていの病気は消えてしまします。 衛生的な生活 仏教では、衛生についてもとても厳しくしています。掃除の仕方や、衣の洗い方、畳み方、病人の看病の仕方、看病のされ方等々、細々(こまごま)と戒律に書かれています。 自分の健康は自分で管理 「自分の健康は、自分で管理をしてしっかりと守りなさい」ということを教えています。 それでも病気になったとき 医者の仕事と宗教の仕事 仏教では、「そのときはお医者さんのところに行きなさい」と言います。
心の問題を扱う仏教 心が汚れていると、病気は治りません。仏教は病気を扱うのではなく、心の問題を扱うのだということです。 病気を一発で治せるといった誤解や迷信を抱いてはなりません。 3 心と体の密接な関係 心が与える体への影響 心さえ清らかになれば、今、私たちが苦しんでいる病気の九〇パーセントは消えてしまうでしょう。
物質的なエネルギーと精神的なエネルギー 私たちは心、すなわち精神的なエネルギーによって生きているのです。そして心のエネルギーは、物質的なエネルギーよりもはるかに強烈です。まず小指を曲げたいという意志があって、その心の命令によって小指は曲がったのです。つまり心のエネルギーです。 心の汚れと病気 心の毒が体を壊す 仏教で「滋養素」という体を養う栄養素は四種類あるのですが、一種類だけが物質的なエネルギーで、あとの三種類は心のエネルギーです。余計なストレスをため込むのは、自分が自分の心と体に毒をつくっているのです。 以上です。 最後の、「栄養素は四種類」は、アビダンマッタサンガハでは
423.Cattāro āhārā kabaḷīkāro āhāro phasso dutiyo mano-sañcetanā tatiyā viññāṇāṃ catutthaṃ.段食と、第二に触食、第三に意志食、第四に識食という四つが食である。
【実践心理学Ⅵ(7.samuccaya集)p149】 .Kabaḷī 水やお茶やご飯やパン。phassa触れること。cetanā 意志。viññāṇā 心そのもの。
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第二部 ジャータカ朗読会
Kakkāru-jātaka(326) カッカールの花輪物語を読みました。
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第三部 ダンマパダ法句経
1.Manopubbaṅgamā dhammā (ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によって作りだされる。)を取り上げました。次回もこの偈をさらに勉強することにしました。
参加者は四名。皆様お疲れさまでした。
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