第一部 ジャータカ朗読
今回は「028. Nandivisāla jātaka ナンディ・ヴィサーラ」をとりあげました。
粗暴なことばで牛( ナンディ・ヴィサーラ)に呼びかけたため賭に敗れたバラモンが、二度めには賞讃のことばで呼びかけて賭に勝ち、財産を得る物語です。
お釈迦さまは、「比丘たちよ、むごい言葉というものは、だれにとっても気持ちのよいものではない」と、サンガの和を乱す比丘たちをお叱りになって、言葉使いに関する新しい戒律を設定されました。そして、次のような詩句を唱えられました。
快い言葉こそ語りなさい 不快な言葉は決して語ってはならない
実に、快い言葉を語る人のために 牛さえも重荷を運び、
財貨をもたらす しかも、それによって(快い言葉) 人々は、幸福な者となる
なお、このとき制定された戒は、92ある波逸提(pācittiya)の二番目、「罵詈(ばり)語は波逸提なり “omasavāde pācittiya”nti.」です。
詳細はジャータカ朗読会のHPをご覧ください。
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第二部『大念処経』
今回はⅠ身の随感」の第一「出息・入息の部Ānāpānapabbaṃ」「呼吸観察の仕方」と「受動的観察と能動的観察」でした。
「比丘たちよ、たとえば、熟練した轆轤工か轆轤工の弟子が長く引っ張るときは〈私は長く引っ張る〉と知ります。あるいは、短く引っ張るときは〈私は短く引っ張る〉と知ります。比丘たちよ、ちょうどそのように、比丘は、長く入息するときは〈私は長く入息する〉と知ります。あるいは、長く出息するときは〈私は長く出息する〉と知ります。また、短く入息するときは〈私は短く入息する〉と知ります。あるいは、短く出息するときは〈私は短く出息する〉と知ります。〈私は全身を感知して入息しよう〉と学び、〈私は全身を感知して出息しよう〉と学びます。〈私は身行を静めつつ入息しよう〉と学び、〈私は身行を静めつつ出息しよう〉と学びます。 以上のように、内の身において身を観つづけて住みます。あるいは、外の身において身を観つづけて住みます。あるいは、内と外の身において身を観つづけて住みます。」
前の説明を振り返りながら、各自の瞑想実践を踏まえた質疑が行われました。
次回は「現象は現れては消える」(69頁)からです。
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第三部 ダンマパダ法句経
9 . Pāpa-vaggo悪の章(116~128(13))を確認しました。次回は 10 . Daṇḍa-vaggo棒の章(129~145(17))です。札幌仏教塾のHPを参照ください。
今月はエルプラザ特別会議室での開催となりました。6名の御参加を頂きました。皆様お忙しい中たいへんありがとうございました。
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