第一部 ジャータカ朗読
今回は「029. Kaṇha jātakaカンハ」一頭の力の強い漆黒の牛が、五百輛の荷車を引いて、自分を育ててくれ た老女のために、千カハーパナのお金をかせぐ物語です。
お釈迦さまは過去の話を終えられて、次の詩句を唱えられました。
義務は困難であるほどに、
成し難くなるものなり
されど成し遂げるべし
クロ坊が荷を運んだ如く
【この物語の教訓】
① お釈迦様が起こした神通は、迷信ではなく、(仏教)心理学的な能力です。 ② ペットは自分のことを親として慕ってくれているでしょうか。
③ 人に仕事を頼むなら、それに相応しい報酬をあげなくてはいけない。 ④ 自分が得るべき正当な報酬は堂々と受け取るべきである。 ⑤ 正当な報酬は抗議してでももらうべき。 戒律のこと、神通のことなど多くの学びがありました。
詳細はジャータカ朗読会のHPをご覧ください。
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第二部『大念処経』 今回はⅠ身の随感」の第一「出息・入息の部Ānāpānapabbaṃ」を終えました。
現象は現れては消える
Samudayadhammānupassī vā kāyasmiṃ viharati, vayadhammānupassī vā kāyasmiṃ viharati, samudayavayadhammānupassī vā kāyasmiṃ viharati.
また、身において生起の法を観つづけて住みます。あるいは、身において滅尽の法を観つづけて住みます。あるいは、身において生起と滅尽の法を観つづけて住みます。 智慧に執着しない
‘Atthi kāyo’ti vā panassa sati paccupaṭṭhitā hoti yāvadeva ñāṇamattāya paṭissatimattāya anissito ca viharati, na ca kiñci loke upādiyati. Evampi kho [evampi (sī. syā. pī.)], bhikkhave, bhikkhu kāye kāyānupassī viharati.
そして、かれに〈身がある〉との念が現前します。それは他でもない、智のため念のためになります。かれは、依存することなく住み、世のいかなるものにも執着することがありません。このように、比丘たちよ、比丘は身において身を観つづけて住むのです。 時間が足りなくて少ししか進めませんでした。次回は「威儀の部Kāyānupassanā iriyāpathapabbaṃ」(71頁)からです。
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第三部 ダンマパダ法句経
10 . Daṇḍa-vaggo棒の章(129~145(17))を確認しました。次回は 11 . Jarā-vaggo老の章(146~156(11))です。札幌仏教塾のHPを参照ください。
札幌も暑くなってきましたが、エルプラザ特別会議室の涼しい環境で時間を過ごすことができました。5名の御参加を頂きました。皆様お忙しい中たいへんありがとうございました。
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