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執筆者の写真ダンマサークル 札幌

9/8自主学習会終わりました。

第一部 ジャータカ朗読

今回は​「033 Sammodamāna jātaka サモーダマーナ」。ウズラたちは、仲の良いときは力を合わせて、鳥捕りの網から逃れていたが、やがていさかいを起こしたために破滅が訪れたという物語でした。


ウズラを狩ることを仕事にしていた猟師は、「おれが網を投げると、すぐそれを持ってイバラの茂みに投げかけて行ってしまう。だがあいつらが、ずっと和合して暮らすことはきっとないだろう。いつかきっとあいつらは争いを起こすだろう。」と考えました。

和合している鳥たちは、

掛けられた網を持って逃げ去る

和合を壊し、争うことになる日は

皆私の餌食になるのだ

そしてその通り和合が破れ、ウズラの群れは猟師の餌食になってしまいました。


【この物語の教訓】 ① 失敗、過ちなどを犯した時に素直に謝ることは、人間社会の和合を保つために必ず必要な条件です。 ➁ 謝られた側が過ちを許し、仲直りをするということは非常に大切なことです。過ちを謝られたときに許してあげないことは、和合を壊す重大な原因です。許してあげないと、被害者と加害者の間で立場が入れ替わることにもなります。

詳細はジャータカ朗読会のHPをご覧ください。


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第二部『大念処経』  今回は「Ⅰ身の随感(出入息の部、威儀の部、正知の部、厭逆思惟の部、要素思惟の部、九墓地の部)」のうち「厭逆思惟の部」「要素思惟の部」をおえました。

厭逆観察の部 Paṭikūlamanasikārapabbaṃ 肉体はこの上ない価値あるものだという前提をもって見ることは、無明です。人類が持っているこの根拠のない価値観という誤解を破るために、四番目の観察方法は効果抜群です。 6 ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, bhikkhu imameva kāyaṃ uddhaṃ pādatalā, adho kesamatthakā, tacapariyantaṃ pūraṃ nānappakārassa asucino paccavekkhati – 

6 つぎにまた、比丘たちよ、比丘は、この身を、足の裏より上、頭髪より下の、皮を周辺とする、種々の不浄に満ちたものとして、観察します。 ‘atthi imasmiṃ kāye kesā lomā nakhā dantā taco maṃsaṃ nahāru aṭṭhi aṭṭhimiñjaṃ vakkaṃ hadayaṃ yakanaṃ kilomakaṃ pihakaṃ papphāsaṃ antaṃ antaguṇaṃ udariyaṃ karīsaṃ pittaṃ semhaṃ pubbo lohitaṃ sedo medo assu vasā kheḷo siṅghāṇikā lasikā mutta’nti.

〈この身には、髪・毛・爪・歯・皮、肉・筋・骨・骨髄・腎臓、心臓・肝臓・肋膜・脾臓・肺臓、腸・腸間膜・胃物・大便、胆汁・痰・膿・血・汗・脂肪、涙・脂肪油・唾・鼻液・関節液・小便がある〉と。


要素観察の部 Dhātumanasikārapabbaṃ  身の随観の五番目は、「地水火風」という四大要素を観察する仕方を紹介します。この身体に硬い、地の要素がある。流れる液体的な要素がある。それから熱という要素がある。それから空気という要素がある。どうみても、その四つの要素でこの身体ができているのです。

7 ‘‘Puna caparaṃ, bhikkhave, bhikkhu imameva kāyaṃ yathāṭhitaṃ yathāpaṇihitaṃ dhātuso paccavekkhati –‘atthi imasmiṃ kāye pathavīdhātu āpodhātu tejodhātu vāyodhātū’ti. ‘‘Seyyathāpi , bhikkhave, dakkho goghātako vā goghātakantevāsī vā gāviṃ vadhitvā catumahāpathe bilaso vibhajitvā nisinno assa. Evameva kho, bhikkhave, bhikkhu imameva kāyaṃ yathāṭhitaṃ yathāpaṇihitaṃ dhātuso paccavekkhati –‘atthi imasmiṃ kāye pathavīdhātu āpodhātu tejodhātu vāyodhātū’ti. 7 つぎにまた、比丘たちよ、比丘は、この身をあるがままに、置かれたままに、要素から観察します。〈この身には、地の要素、水の要素、火の要素、風の要素がある〉と。比丘たちよ、たとえば、熟練した屠牛者かその弟子が雌牛を殺し、四大路で切り分けて※4 坐っているようなものです。比丘たちよ、ちょうどそのように、比丘はこの身をあるがままに、置かれたままに、要素から観察します。〈この身には、地の要素、水の要素、火の要素、風の要素がある〉と。 次回は「九墓地の部」からです。


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第三部 ダンマパダ法句経

 12 . Atta-vaggo自己の章(157~166(10))を確認しました。次回は13 . Loka-vaggo世の章(167~178(12))です。札幌仏教塾のHPを参照ください。


札幌も朝晩だいぶ涼しくなってきました。いつものエルプラザ特別会議室で充実した午後を過ごしました。5名の御参加を頂きました。皆様お忙しい中たいへんありがとうございました。

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